【違法!?】 『あいりぺcolor』 iPhoneカラーリングサービスに注意
iPhone修理を行っている業者『あいりぺ』がiPhoneを好きなカラーリングにするサービス、『あいりぺColor』を開始したようだ
たしかにiPhoneのカラーバリエーションは最新機種では増えたものの、過去の機種は3~4色しかない
他人と違ったものが欲しいといった人には画期的なサービスではないのだろうか?
しかし、このサービスは”iPhoneを好きなカラーリングに塗装する訳でなく、バックパネルなどのコピー品(偽造品)に交換する”という事ではないかという疑問が浮かび上がってきた
コピー品への交換となると当たり前だが商標権侵害なので違法になる
『あいりぺColor』のQ&Aページでは「お客様のiPhoneを預かり、カラーリング(塗装)するサービスなので問題ありません」との記載がある
確かにこれが本当であればセーフ(?)であるが、実際に塗装を行なわずコピー品への交換をしているようなことを匂わせるツイートや紹介記事を発見した
iPhone出張修理あいりぺ on Twitter: "iPhoneに青色?
iPhoneカラーリングサービス登場
お手持ちのiPhoneをiPhoneBlueへカラーリング
https://t.co/lSG5gERAr7
#iPhone #Blue #iphone7 #iphoneblue https://t.co/w9Lu07GWcy"
これは青色に塗装したとされるバックパネル
そして以下はラインナップのサンプル(幾つか抜粋)
iPhone出張修理あいりぺ on Twitter: "#10.シャンパンゴールド
https://t.co/lSG5gERAr7 https://t.co/tcEexUDkiB"
iPhone出張修理あいりぺ on Twitter: "#13.ライトグリーンメタリック
https://t.co/lSG5gERAr7 https://t.co/4VF7xg8Dy5"
iPhone出張修理あいりぺ on Twitter: "#15.ブルーメタリック
https://t.co/lSG5gERAr7 https://t.co/KPudq6IpwE"
iPhone出張修理あいりぺ on Twitter: "#16.ライトブルーメタリック
https://t.co/lSG5gERAr7 https://t.co/SAmCoO6mur"
これらの画像が公式ツイッターで塗装サンプルとしてアップロードされているが、筆者はあることに気づいた
IMEIがすべて同じなのである
通常IMEIが同じになることは絶対にない
この時点で塗装サンプルに"オリジナルのIMEIおよび筐体が存在しない"という事が明らかである
なぜかと言うとiPhone背面の文字列(Designed by Apple in California~...)を塗装後に刻印し直す行為は"商標権侵害”になるのでIMEIを含め、打ち替えできないからだ
また、次の画像を見て頂きたい
上記の2枚の画像は中国製の偽造品であるという事が確認されている
またこの偽造品の塗装工程は私たちがプラモデルに塗装するような簡単なものではなくアルマイト処理を用いた大掛かりな方法で行っている
もうお気づきになったと思うが上記の偽造品の色は『あいりぺColor』で自社で塗装したとしている塗装サンプルと全く同じなのである
以下はあいりぺColorが偽造品疑惑対策にTwitterに載せた塗装工程だ
iPhone出張修理あいりぺ on Twitter: "あいりぺColorですが、中国で作ったコピー品にカスタマイズするだけだとか言われちゃうと困るなぁ〜。
本来のアルマイト処理再塗装の工程は、
塗装乖離→マスキング(マスキングテープなどではなく、酸、アルカリに腐食しにくいコーティング)→アルマイト加工
と順を追っていくものだが、写真を見るとマスキングテープを使用している
また、写真が本当だとすると塗装に使用する塗料は車用の塗料が使われるのであろうか?
どうやら同じような疑問を持った方々からアプローチがあったようで下記のインタビューで偽造品疑惑を払拭すべく?塗装工程などを解説しいる
インタビューによるとアルマイト塗装に独自の工程を加えたものとのことだ
Twitterの養生テープを使った写真は何だったのだろうか
「身体に有害な薬なども使っていないので安全です。」とのことだがアルマイト塗装を行う際は希硫酸などの強酸が必要である
強酸は十分体に有害だと筆者は思うのだが...
また下の画像を見ていただきたい
これは両面テープが残ったまま塗装するとどうなるかを調べたというわざとらしい写真の拡大であるが、鋭利なもので削った跡にしか見えない
テープなどが残ったまま塗装したとしも電解液はテープに浸透しアルミ部分に多少付着することになるので写真のような線傷ではなく滲んだような色むらになるはずである
IMEI番号についても薄く残る場合があるなどの記載があるが本当にアルマイト再塗装をした場合は絶対に残らない
これは再塗装の際に塗装の剥離処理を行うからである
したがって再塗装を行っていないのは明白だ
IMEI番号が消える場合もあると記載したのは後先も考えずにTwitterに同じIMEIのバックプレートの写真をのせたことを誤魔化す為だろう
次の画像を見てほしい
上から順に、あいりぺcolor、中国製の偽造品、正規品である
筐体の掘削跡が正規品はとても滑らかなのに対し、あいりぺcolor、偽造品は跡がはっきり見えるほど雑な仕上がりになっている。
また、画像の赤丸の箇所を見るとわかるように正規品には印刷ではなく刻印として一部の型番が記載されているが、あいりぺcolorと偽造品には刻印はない
これらの画像から、あいりぺcolorと偽造品は同じ工程で作られた偽物だと断言できる
まさか筐体内部まで掘削跡が残らないように作るとはAppleという会社は見えないところまで美しく作るというこだわりがあるようだ
しかし何台ものiPhoneを修理しているであろうあいりぺcolor、ライフサポートラボの従業員が正規品との違いにすら気づかず墓穴とも思えるような内部写真を公開するとは彼らの目は節穴なのだろうか
正式サービス開始にあわせて今まで写真を公開していなかったiPhone7用と思われる偽造品の写真を公開したようだ
iPhone出張修理あいりぺ on Twitter: "明日リリースのあいりぺColor
中国ではだいぶ前から販売している模様
筆者は『あいりぺColor』は"偽造品に交換するだけの違法行為"だと確信している
また非常に悪質なのが"カラーリングサービスと偽って偽造部品と交換"しようとしている点である
これを本当に行えば詐欺という立派な犯罪
もっとも二時間で塗装や出張塗装など現実では不可能な訳のわからないことを書いている時点でお察しだが
どうやら同じような疑問を持った方々に問い詰められたようで現在では修正されている
魚拓があるのでサービス応募開始当時のページが見たい方は下のURLからどうぞ
【魚拓】iPhoneを好きな色にカラーリング『あいりぺColor(カラー)』
また、筆者は2週間前に訪れた中国の秋葉原と呼ばれている『華強北』で知り合った携帯修理業者の方に恐ろしいことを聞いた
「iPhoneは偽造バックプレートに交換すると電波の感度が悪くなる」とのことだ
どうも使われている金属が純正品と違うようだ
そのような不具合にあわないためにも『あいりぺColor』のような違法なサービスは利用しない方がいいだろう
それでも自分のiPhoneの色を変えたいとなれば↓
最後に筆者の独り言を、、、
素人目で見てもあやしいとわかるあいりぺcolorの偽造バックプレートが、App Bankでカラーリングサービスとして紹介されたり、SAMURAI ISLAND EXPO'17にライフサポートラボがブース出展し展示されるなど通常では考えられないことが起こっている。
App Bankは詐欺の被害者を増やしたいのだろうか?
SAMURAI ISLAND EXPO'17では中国製のコピー技術を日本が誇る技術と紹介して恥をさらしたいのだろうか?
このような簡単な事すら見抜けずに、知らずのうちに消費者を騙すようなことはして欲しくないものである。
日本人の良心は、もはや世界に誇れるものではなくなったのかもしれない